陶芸家 阿部和唐ご紹介
私の子供時代は戦争中であった。三歳の時、父よりドイツ製の一塊の油土を
与えられた。指に触れた途端全身に電流が流れるような感動を覚えた。
以后欲しい物は全て油土で作った。与えられた油土は量に限りがあり創り続けるには
完成した物を壊し新たに創り始めることになり「創造と破壊」二重の喜びを自然に感じ取った。一時期音楽の道に入りステージの上から見える観客の姿や楽屋、人目のつかない劇場の裏口など一見華やかな世界の悲哀などを見聞きできたことは今も創作上にとても役立っている。歳とともに興味の対象は少しづつ変わってくるがこれからも心に感じるままに創り続けて行きたい。 WATO
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展覧会のお知らせ
阿部和唐 個展
会場:パリ ル・マレ地区 ギャラリーオルシャン
会期:平成26年10月8日(水)~10月16日(木)
常設展示 ギャラリー土火天(do ka ten)
〒414-0000 静岡県伊東市伊豆高原伊豆急別荘地10-34
TEL:0557-54-4618
阿部和唐作品集 「陶の声」
A VOICE OF CLAY 恒文社より1995年出版
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陶芸家 阿部和唐 略歴
1937年、阿部合成(画家)なを(人形作家・料理研究家)の長男として東京杉並に生まれる。
父に絵画と彫刻を、母に人形制作の薫陶を受ける。父のアトリエは、太宰治、山岸外史、壇一雄、亀井勝一郎らの溜まり場であり、詩人、画学生、音楽家などの居候に囲まれた環境に育った。3歳の時、父より一塊の油粘土を与えられ、物を創ることに目覚め、以来、寝食を忘れ創り続ける。中学生の時、一般公募展に出品、連続して特選受賞。以後、学業と共に作家活動を始める。
1952・53年 産経新聞人形博展 特選
1956年 アジアオリンピック展 銀賞
1960・62年 朝日新聞現代人形展 特選
1964年 朝日新聞現代人形展 朝日賞
1966年 朝日新聞現代人形展 審査員
1967年 日本伝統工芸新作店 奨励賞(初出品)
1969年 長野県蓼科高原に築窯
1971年 日本橋三越本店個展(以後隔年開催、現在に至る)
1973年 静岡県伊東市宇佐美に窯を移す
1975年 日本伝統工芸新作展 奨励賞
1977年 日本工芸会正会員
1983・84年 全日本伝統工芸選抜作家展 招待出品
1989年 日本工芸会退会、以後フリー
1992年 日本現代秀作美術バルセロナ展 出品
1993年 阿部和唐常設ギャラリー「土火天」伊豆高原にオープン
1995年 阿部和唐作品集「唐の声」恒文社より出版
その他、高島屋、和光、帝国ホテルをはじめ
全国各地のアートギャラリーで個展を多数開催
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